全体の世界観とは?
人の前で何かを表現する時に、まず初めにしていただきたいのが『全体の世界観をイメージ』することです。
『全体の世界観』とは、自分が表現する内容を、観ている人、聴いている人に
『どんなイメージで伝えたいか』ということです。
大体の人が、当たり前と思って行っていると思いますが、現実にやらなければいけないことが多くあるので、細かいところに気持ちがいってしまい、この『全体の世界観』が薄れてしまいがちなのです。
そうなると、表現が「段取り的」なものとなってしまい、全体を通し伝わりづらく、退屈なものになってしまいます。
今まで表現について、色々と書かせていただきましたが、その内容は、個々のもので、実は、この『全体の世界観』があって活かされてくるものなのです。
では、『全体の世界観をイメージ』することについて例を挙げてお話しさせていただきます。
例えば・・・
・今回の舞台では、観ている人が、実際に体験しているかのように
錯覚できるような舞台にしたい!
・今回のプレゼンテーションでは、リラックスして
フレンドリーな展開にしたい!
など・・・
これは、その表現する内容のテーマともなりうるものです。
この『全体の世界観』をイメージしておくと、
舞台の例では、観ている人、聴いている人が、体験しているかのように、表現の動きを分かりやすくして、キャッチボールを使って、観ている人、聴いている人が感じているかを受け止めて、力を入れたり、タイミングを計って飛び上がったりなど、随所に体験できる要素を盛り込むことで伝わり方が変わります。
プレゼンテーションの例では、話し方や言葉づかいを柔らかく、押しつけにならないように力を抜いて、できるだけ共感を得る仕草で展開するなど・・・
この『全体の世界観』がイメージされていないと、表現が途切れて全体的に統一感のないものになってしまいます。
もちろん、すべてではなく、初めのブロックは、全体的に盛り上げて、2つ目のブロックで、リラックスしていただいて、3ブロック目で本題に集中していただくなど、ブロックごとに世界観をイメージすることもOKです。
※この時も、『全体の世界観』はしっかりとイメージしてから、
ブロックごとのイメージに入ってくださいね!
この『全体の世界観をイメージ』することは、表現する内容を描く上で、演技であれば『演技プラン』を立てるときの初めに行うことです。
私も、何かを作るときに、伝えたい内容を観ている人、聴いている人に『どのようなイメージで伝えるか?』から入ります。
何を表現するにも、これが無いと、薄くしか伝わりません。
観ている人、聴いている人に『全体をどのような雰囲気で受け止めていただきたいのか?』を伝える側がしっかりと持って伝えてください。
当たり前のようで実はできていない『全体の世界観』!
表現において、この『全体の世界観をイメージする』ことが、一番重要なことと言っても良いくらい大切な作業です。必ず行って、表現を考える上でのベースにしてください。
みんさん、ファイトです!!!!!