効果的なテクニック『ズームアップ効果』!
『ズームアップ効果』のテクニック。この言葉も、私が勝手に付けたものです(^▽^)/
『ズームアップ(ズームイン)』とは、ご存知の方も多いとは思いますが、被写体もカメラも動かず、カメラのレンズによって、被写体の注目させたい部分を大きく映し出すものです『ズームバック(ズームアウト)』は、被写体の特定の部分から広げていくことを言います。
ちなみに、カメラが被写体に近づいて、被写体の特定の部分を強調することは『ドリーイン』と言います。
『ズームアップ効果』これは、私が映像の世界から、舞台の演出を始めたころに使った表現効果ですが、カメラの『ズームアップ(ズームイン)の効果』を、表現者自らが、観ている人に集中していただくために行う表現を言います。
舞台の場合、観客のみなさまは、一般的には座席に座って鑑賞します。
公演内容によっては、カメラを使って、舞台の公演の様子を映し出すこともありますが、ここでは、一般的な舞台を例に記していきたいと思います。
客席から観ていて、被写体の顔の部分や強調する手などの部位が大きく見えたような錯覚を起こしたことはありませんか?
役者さんが、一歩前に出てからセリフを言う瞬間!
伏せた顔を、大きく客席に向けた瞬間!
手に持ったものを持ち上げた瞬間!
など・・・
そう、人は動いているものに注目する習性があるのです。
この習性を利用して、観ている人を注目させるテクニック、『停止の間』と似たテクニックですが、
実はそれだけで終わらせないのが、『ズームアップ効果』です。
どういうことかというと、動きで注目させた後に、さらに、観ている人に向かって、身体やモノを近づけていくテクニックです。
例として・・・
①両手を広げて、その手を自分に近づけて、顔や胸などに注目させ、
その後、注目していただいた部分を更に観ている人に近づけて表現を
強調する!
②小物やボードなどの注目していただきたいものを動かして注目させ、
その後、注目していたあきたい部分を指をさしたり、①と同じように
観ている人に近づけて強調する!
②伏せた顔を観ている人に向かってあげて、顔(目)に注目させ、
その後、さらに表情を変化させていくことによって、感情を強調する!
※この『ズームアップ効果』は、『停止の間』と組み合わせて
使うことで、さらに効果的な表現をすることができます。
『ズームアップ効果』は、瞬時に行ったり、ゆっくり行うなど、スピードによって、表現に深みを持たせることができます。
※ちなみに、物音に反応する人の習性を利用して、手をたたいたり、
物音を立てて、瞬時に注目させるなどのテクニックも組み合わせて
使うと、より効果的な表現になると思います。
この『ズームアップ効果』を効果的に使って、さらなる伝え方強化・表現力強化を目指してみてください。
みなさん、ファイトです!!!!!