改めて『表現』とは?
表現の意味は幅が広く、外に対して自分の思いを伝えること全般(音楽、書、芸術、演劇、映画などなど・・・)を言うので、ここでは、自分のからだを使った表現をベースに紹介していきます。
★表現する時は、どんなときでしょう?
★表現は、相手がいないと意味がありません。
そう、相手に対して・・・
- 伝えたいことがあるとき!
- 自分の気持ちを分かってもらいたいとき!
- 興味をもってもらいたいとき!
- 心で感じていただきたいとき!
などなど・・・
上記のようなことを明確に伝えるために
- キャラクター
- 声
- 表情
- 身体(しんたい)
という自分の武器をつかって行うことです。
自分の武器ってなに?
それは、自分自身です。つまり・・・
- 自分特有のキャラクター
- 自分特有の声
- 自分特有の表情
- 自分特有の身体
世界、どこを探しても自分と同じ人はいない!
もちろん、似ている人はいると思いますが・・・
その武器を磨いて、相手にわかりやすく伝えていくために表現が必要となるのです。
例えば・・・
『誕生日にプレゼントをもらった喜び』を表現するとします。
①恥ずかしがりやな人が上記を表現する例としては・・・
・プレゼントをもらうときにゆっくりと手を出し、受け取るや否や
胸に大事に抱えてその場を去る。
②元気で明るい人が上記を表現する例としては・・・
・プレゼントをもらうと同時に大声で喜びの声を上げ、
飛び跳ねながらキラキラした目でお礼を言う。
③暗い人が上記を表現する例としては・・・
・プレゼントをもらうときに、恐る恐る手を出し、受け取っても
表情を変えないが、相手から見えないところで小さく微笑む。
など・・・もちろん表現の仕方は他にもいろいろあると思いますが、
『誕生日にプレゼントをもらった喜び』の表現にも様々な表現方法があるのです。
But、しかし!ただ行うだけでは表現とはなりません。
①②③をそのまま行っても、意味を伝えることはできますが、
見ている相手に特別な印象を残すことはできません。
そう、いかに見ている人に感じていただけるか!
印象を残すか!が大切なのです。
①では、「恥ずかしがりや」というキャラクターに対して派手な人のような見た目と合っていない人が行っても違う印象を与えてしまいます。
②でも、地味で暗い感じの人が行っても、これまた違う印象を与えてしまうのです。
※わざと「ねらい」を持って行えればできることもありますが・・・
これは、表現力のある人ならばの話です。
さらに、①②③の表現のポイントとなる部分を赤字で記しましたが、
①では、胸に抱えるときにゆっくりと抱え、抱えてからギュ!とするとか
②では、極端に大きな声を出して、飛び跳ねるときも回転しながら
プレゼントをくれた相手の周りをまわって、相手の目の前で止まり
大きな目でじっと相手を見つめてからお礼を言うとかこの部分も、
極端に大きく表現するとか、
③では、プレゼントを受け取ったときは、極端にうれしそうにせず、
そのまま同じ雰囲気を保って、相手に見えないところで、
すぐに表情を変えず、プレゼントを見つめてからゆっくりと表情を変えるなど
表現とは、
『どんな人が』『どんな気持ちで』『どのような事柄に対して』『どのようにしたくて』『どのようにしたか』など、伝えたいことをハッキリと明確に伝えることが大切なのです。
演技を例に説明しましたが、
オーディションや面接などでは、自分がどんな人なのかをより分かりやすく伝えることやプレゼンテーションでは、プレゼンする内容の優れているところをいかに明確に相手に伝えることなどにこの表現が大切になってくるのです。
その表現を磨くために、自分の武器を使った表現力が重要となるのです。
キャラクターについては、下記の記事でも多少触れています。
※また、さらに詳しくpart2で記します。
声については、日々の練習がベースとなるので、『腹式呼吸』『発声』『滑舌』の基本について過去の記事で記してきました。
さらに、表情や身体については、別の記事で記したいと思いますが、自分だけにしかできない固有な行動・言動・仕草が表現力アップに欠かせないのです。
よく、『自分には特徴がない!』『自分の声はよくない!』『自分は・・・』という人がいますが、決めるのは自分ではありません。あなたを見ている人が決めるのです。
あなたを見ている人に与える印象もあなたの武器の使い方次第です。
あなたの武器を磨くためにも表現力を身に着け、より優れた武器を手に入れてください。
みなさん、ファイトです!!!!!